キャバクラでお気に入りの美女や、狙っている女性からオネダリされたら、「騙されているかも?」と思っても、ついつい買ってプレゼントしてしまうこと、ありますよね? 私も経験があります。ですがまさか、「オヤジ」に対してそんな心理が働いてしまうとは夢にも思いませんでした。iPhoneアプリ「しげる」で、ウダツの上がらないダメサラリーマンを、あなたの手で出世させてあげましょう。
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もう窓際族とは呼ばせない
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「私のデスクはフロアの一番端、いわゆる窓際族というやつだ、楽しみといえば、スーパーで安売りになる焼き鳥と缶ビール、それに月曜日の週刊少年漫画くらいだ。しげる48歳(独身)。このままでいいのだろうか。私の人生はこれで・・・」これはアプリの冒頭に流れる文章である。あなたは他人事と思えるだろうか・・・。このアプリは、制限時間以内に2つのボタンを交互に連打して、ミッションをクリアしていくというシンプルなゲームだ。ミッションをクリアすると、派遣社員から契約社員、係長へと出世していく仕組みだ。徐々にドヤ顔になっていくように見えるしげるが微笑ましい。
世の7割は課長にすらなれない厳しさを反映したゲーム難易度
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順調にゲームを進めてゆくが、徐々にミッションクリアが難しくなってゆく。その難易度の高さに驚いたのは、しげるが課長になった頃である。片手じゃ明らかにミッションクリアできないのである。しかたなく、iPhoneを机上に置いて、両手でボタンをプッシュする方法に変更した。それでも中々ミッションクリアできないので、段々イライラしてきて、ボタンを押す指にも力が入ってきた。
広告を間違ってクリックしてしまう悔しさ
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机上にiPhoneを置いて、両手でドタドタボタンをプッシュすると、iPhoneが徐々に振動でズレてしまう。すると、ゲームプレイ中に間違って広告をプッシュしてしまうことが多発した。始めからiPhoneを机上において、両手でプレイしなければクリアできない仕様にしていたのだとしたら、開発者の思惑に嵌ってしまったことになる。
とにかくかわいそうなしげるを出世させてあげたい一心に駆られていた私は、間違って広告をクリックしてしまっても、ゲームを続けた。騙されていると、薄々感じていても、オヤジ(しげる)のために、頑張りたいと思わせる悪魔的な魅力がこのアプリには確かにあるのだ。思えば、冒頭の「私のデスクはフロアの一番端〜」から、既にこのアプリの魅力に取り憑かれていたのかもしれない。しげるに感情移入(恋)してしまっていたのだ。
それでも見たい、しげるの花道
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プレイすること30分。遂に、しげるは課長から部長に出世した。世の7割が課長になれない時代に、世の3割の勝ち組に入ったのだ。心無しか、(お偉いさん方に)プレゼンしているしげるの顔は自信に満ちあふれている。
普段であれば、広告を間違ってクリックしてしまうような仕様のゲームはすぐにやめてしまうのだが(開発者などにお金が入ってなぜか癪だから)、しげるを応援したい気持ちが強く、ついついゲームを続けてしまった。この気持ちはキャバ嬢をNo1にしたいお金持ちのおじさまや、AKBの推しメンに沢山投票するサラリーマンに似ているのではないだろうか。まさかオヤジに対してそんな気持ちになるとは、夢にも思わなんだ・・
しげるは部長より上までいくことができるのか。より高みを目指して、是非プレイしていただきたい。みんなでしげるを応援しよう。